どれだけ知識や技術があっても周囲の認知度が低ければ、永遠にあなたの評価は上がらない

リハビリ職種として臨床経験を積み、知識や技術を磨き続けることは極めて重要である。

しかし、いかに優れた専門性を有していたとしても、その存在や実力が周囲に認知されなければ、評価は永遠に上がらない。

評価とは自己完結的なものではなく、他者からのフィードバックや信頼の積み重ねによって形成されるものである。

多くのリハビリ職種は、学会や専門書、日々の臨床を通じて研鑽を重ねている。

だが、評価が高まらない背景には「認知されていない」という現実がある。

たとえば、上司や多職種スタッフがその人の強みを知らなければ、いくら技術を持っていても重要な役割を任されることはない。

患者や利用者にとっても同様で、専門性を示す機会がなければ「他のスタッフと変わらない」と認識されてしまう。

認知度を高めるためには、まず自らの知識や成果を「見える化」することが求められる。

カンファレンスでの積極的な発言、事例共有の場での報告、学習会の開催などは有効な手段である。

また、SNSやブログなどを通じて情報発信を行うことも、現代においては欠かせない取り組みである。

周囲に伝える努力を怠れば、専門性は個人の中で埋もれてしまい、組織や社会からの評価につながらない。

さらに、認知度は単なる自己PRではなく、信頼関係の基盤を築くうえで重要な意味を持つ。

リハビリ職種は患者や利用者だけでなく、医師、看護師、ケアマネジャーなど多様な専門職と関わる。

その中で「この人は頼れる」「任せても安心だ」と思われるか否かは、認知されているかどうかに大きく依存する。

信頼は認知の先にしか存在しない。

したがって、リハビリ職種がキャリアを発展させるためには、知識や技術の研鑽と同時に、自らを周囲に示す力を磨くことが不可欠である。

認知度を意識した行動が、自分自身のキャリアを大きく前進させる鍵となるであろう。

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筆者
高木綾一

理学療法士
認定理学療法士(管理・運営)
三学会合同呼吸療法認定士
修士(学術/MA)(経営管理学/MBA)
国家資格キャリアコンサルタント
株式会社Work Shift代表取締役
関西医療大学 保健医療学部 客員准教授

医療・介護分野の経営戦略や人材育成に精通し、年間100回以上の講演を実施。
医療機関や介護事業所の経営支援を通じて、組織の成長と発展をサポートする。
著書には 「リハビリ職種のキャリア・デザイン」 や 「リハビリ職種のマネジメント」 があり、リハビリ職種のキャリア形成やマネジメントの実践的な知識を提供している。
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