どれほどの知識や経験を語ろうとも、それだけでは人を説得する力にはならない。
最大の説得力は、行動そのものである。
行動し続けているという事実こそが、周囲を納得させる圧倒的な力を持つのである。
理想や夢に向かって歩み出すとき、必ずしも応援者ばかりに囲まれるわけではない。
嫌味を言う者、陰口を叩く者、妬む者、過去の失敗例を持ち出して否定する者など、多くの非支持者が現れるのが常である。
しかし、理想や夢に向かって行動し続けることで、新たな自分との出会い、優れた人物との出会い、さらには金銭では得られない経験や感動を手にすることができる。
これらの価値を思えば、周囲からの批判など取るに足らないものである。
行動すれば必ず何らかの結果が返ってくる。
そして、その結果は行動の大きさや深さに比例して強く跳ね返ってくる。
仕事や人生の面白さはまさにここにある。

座して待っていても状況は変わらない。
それどころか、現代の社会では行動しないことは即ち退化である。自分が変わらなくても、社会は刻々と変化するため、相対的に取り残されるのである。
とりわけ医療・介護業界は、2〜3年ごとに制度改定が行われる。
現在の改革期においては、その変化の圧力は戦後以来最も強く、病院・診療所・介護事業所に加え、そこで働く専門職にまで厳しく及んでいる。
行動を起こさない者への逆風はますます強まる一方である。
このような時代を生き抜き、将来にわたり必要とされる理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、看護師となるためには、今まさに行動を起こさねばならない。
過去の知識や経験を振りかざすことではなく、新しい未来に向けて新たなキャリアビジョンを描き、その実現に向けて行動することだけが、現状を打開する道なのである。
結局のところ、仕事や人生を変える力は、行動にしか存在しない。
筆者
高木綾一

理学療法士
認定理学療法士(管理・運営)
三学会合同呼吸療法認定士
修士(学術/MA)(経営管理学/MBA)
国家資格キャリアコンサルタント
株式会社Work Shift代表取締役
関西医療大学 保健医療学部 客員准教授
医療・介護分野の経営戦略や人材育成に精通し、年間100回以上の講演を実施。
医療機関や介護事業所の経営支援を通じて、組織の成長と発展をサポートする。
著書には 「リハビリ職種のキャリア・デザイン」 や 「リハビリ職種のマネジメント」 があり、リハビリ職種のキャリア形成やマネジメントの実践的な知識を提供している。
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