現状の不満に耐えるか?未来の不安を消し去るか?

医療・介護の情勢は混迷を極め、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・介護福祉士を取り巻く環境はますます厳しさを増している。

与えられた仕事を淡々とこなしても、給料や処遇が改善される保証はない。

不確実性の高い時代に突入したことで、職場に対する不満や憤りを抱える人は増加している。

しかし、その不満を行動に変える人は多くはなく、転職や起業を選択しても成功するかどうかは分からないという不安が根強く存在している。

結果として、多くの医療・介護従事者は「不満」と「不安」の狭間で立ち止まり、思考停止に陥っている。

不満に耐えるのか、それとも不安を払拭するのか。

その選択ができないまま過ごしているのである。

本来、不満は外部環境から生じる。

職場、政治、経済といった人が制御できない要因である。

一方、不安は内部環境から生じる。

それは知識や経験といった、自らの努力によって変えられる領域である。

すなわち、知識と経験を積み重ねることで、将来への不安は軽減され、乗り越えることができるのである。

現代は、明治維新や戦後直後の混乱期に類似している。

価値観の変化、政治経済の不安定さ、国外からの影響など、社会は大きく揺れ動いている。

その中で、ただ愚痴をこぼし不満に耐えるだけの人々は時代の波に飲み込まれていった。

逆に、変化に適応し、自らの知識や経験を高めた人々は、新しい時代を創造する側に立ったのである。

不満に耐え続けるのか。不安を学びによって打ち消すのか。

あなたは、どちらを選ぶのか。

筆者
高木綾一

理学療法士
認定理学療法士(管理・運営)
三学会合同呼吸療法認定士
修士(学術/MA)(経営管理学/MBA)
国家資格キャリアコンサルタント
株式会社Work Shift代表取締役
関西医療大学 保健医療学部 客員准教授

医療・介護分野の経営戦略や人材育成に精通し、年間100回以上の講演を実施。
医療機関や介護事業所の経営支援を通じて、組織の成長と発展をサポートする。
著書には 「リハビリ職種のキャリア・デザイン」 や 「リハビリ職種のマネジメント」 があり、リハビリ職種のキャリア形成やマネジメントの実践的な知識を提供している。
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