リハビリテーションの落とし穴 確定診断を軽視してはいけません

なかなか、痛みがとれない
歩行や立ち上がりが不安定になっている
物忘れやつじつまの合わない会話が多い
などの症状が生じている利用者への対応に困っている方は多いのではないだろうか?

原則、リハビリテーションや機能訓練は何らの「病気」や「後遺症」に対して行うことが多く、その診断は医師により行われている。

鍼灸師・柔道整復師・あん摩マッサージ指圧師の方も、なんらの「病気」や「後遺症」に対してサービスを提供しているはずだ。

しかし、現実的には利用者は様々な病気や症状が追加的に起こってくる。

そのため、先述したように「なかなか良くならない症状や状態」「徐々に状態が悪くなる状態」は頻繁で出会う。

このような時に大切なのは、診断を受けて「確定診断」を得ることである。

リハビリテーションや機能訓練の効果を最大に発揮するためには、疾患や後遺症に対する病態を確実に把握した上で、リスク管理を行い、運動療法等を進めていくことである。

例えば、肩関節拘縮で関節可動域練習を行っていたが、痛みが強くなり、可動域が改善しなくなったとする。

この場合、腱板損傷や関節内の炎症が生じている可能性があり、適切なリスク管理や治療をしなければさらに状態が悪化する可能性がある。

腱板損傷や炎症は適切な診断を受けなければ発覚しない。

リハビリテーションや機能訓練は適切な病態の上にしか成立しない。

したがって、医師との連携は極めて重要であると言える。

少しでも利用者に変化があれば、確定診断を得るという意識をリハビリテーションや機能訓練を進める上では心掛けていただきたい。

投稿者
高木綾一

株式会社WorkShift 代表取締役
たでいけ至福の園
国家資格キャリアコンサルタント
リハビリテーション部門コンサルタント
医療・介護コンサルタント
理学療法士
認定理学療法士(管理・運営)(脳卒中)
呼吸療法認定士
修士(学術/MA)(経営管理学/MBA)
関西医療大学保健医療学部 客員准教授

過去に3つの鍼灸院の経営や運営に携わり、鍼灸師によるリハビリテーションサービスを展開していた。また、デーサービスも立ち上げ、鍼灸師・柔道整復師・あん摩マッサージ指圧師による機能訓練やリハビリテーションを利用者に提供していた。鍼灸師・柔道整復師・あん摩マッサージ指圧師の方々への教育や指導経験が豊富である。現在も、全国各地でリハビリテーションに関するセミナー講師として活動している。

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