キャリアコンサルタントとして多くのリハビリ職種と向き合っていると、成功している人には一つの共通点がある。
それは、自分に合ったタイムマネジメント(時間管理)の方法を確立しているという点である。
時間の使い方を型として持っている人は、生産性が高く、成果を継続して積み上げていく。
学会や論文発表を続けるリハビリ職種、複数の事業所から求められる専門家、全国でセミナー講師として活躍する人材、医療法人や企業で要職を担う専門職、新しいサービスを創り出す起業家など、それらの成功者たちは、決して生まれながらにして才能に恵まれているわけではない。
成功しているリハビリ職種が共通して取り組んでいるのは、たくさん行動し、失敗しながら改善を繰り返すことである(図1)。
図1 行動し、失敗しながら改善を繰り返すことが成長を促す
最初から効率の良いやり方ができる人はいない。
むしろ、遠回りや失敗を重ねるほど、何が自分に向いていて、どんな働き方が成果につながるのかが少しずつ見えてくる。
この「行動しながら自分のスタイルを見つけていくプロセス」は、キャリア理論でいう自分の価値観や強みが形づくられていく時期を指しており、スーパーのライフスパン理論が説明する自己概念の発達と同じ考え方である。
大量に行動すれば、当然ながら一時的に生産性は落ちる。
なぜなら、ひとつの仕事にかけられる時間が減り、質と量のバランスが崩れるからだ。
そして、この生産性低下がストレスとなる。
ここで、優秀な人とそうでない人の差がはっきり出る。
優秀な人は、ストレスを乗り越えるために、短時間当たりの生産性を高める工夫を凝らし、さらに自分のライフワークに使う時間を確保しようとする。
一方で、優秀でない人は、ただ作業時間を延ばすことで対応し、自らを疲弊させてしまう。
若いリハビリ職種からは、次のような質問を多く聞く。
どうすれば成功できますか
どうすれば業績を残せますか
ワークライフバランスを考えると勉強ができません
そのたびに思うのは、大量行動を経ずして成功だけを求めても、キャリアは開けないということだ。
キャリアアンカーで得られる「専門性」「自律性」も、行動し続ける中で育つ。
大量行動なくしてタイムマネジメントなし。
タイムマネジメントなくして成果なし。
若いうちは特に、キャリア発達の「探求期」にあたる。
この時期にどれだけ行動し、どれだけ失敗し、どれだけ改善したかが、後のキャリアの伸びしろを決める。
だからこそ、大量行動を通して、自分だけの時間管理の型を確立してほしい。
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理学療法士
認定理学療法士(管理・運営)
三学会合同呼吸療法認定士
修士(学術/MA)(経営管理学/MBA)
国家資格キャリアコンサルタント
株式会社Work Shift代表取締役
関西医療大学 保健医療学部 客員准教授
医療・介護分野の経営戦略や人材育成に精通し、年間100回以上の講演を実施。
医療機関や介護事業所の経営支援を通じて、組織の成長と発展をサポートする。
著書には 「リハビリ職種のキャリア・デザイン」 や 「リハビリ職種のマネジメント」 があり、リハビリ職種のキャリア形成やマネジメントの実践的な知識を提供している。
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