通所リハビリテーションの現場では、これまで機能訓練の提供が主目的とされてきたが、今後は「誰に」「どんな価値を届けるか」という本質的な問いが重要となる。
単に身体機能を高めるだけではなく、利用者が地域でどのように生活を続けていくか、その過程を支える仕組みを構築することが求められている。
動画では、通所リハビリの価値を再定義し、マーケティングとマネジメントの両面からそのあり方を考察している。
通所リハビリの本質は「訓練を行う場所」ではなく、「生活を支援する場」であるという視点に立つ必要がある。
利用者が自宅で安心して生活を続けられるようにするためには、どのような支援が必要かを具体的に考え、日々のプログラムに落とし込むことが重要である。
利用者一人ひとりの背景や生活課題を把握し、チーム全体で共有する仕組みを持たなければ、真に価値ある支援は実現しない。
動画の中では、通所リハビリを地域の中でどのように位置づけるかという点にも触れられている。
医療機関や介護サービスとの連携を強化し、地域包括ケアの中で果たす役割を明確にすることが必要である。
単独で完結するサービスではなく、地域のネットワークの一部として機能することが、今後の通所リハビリの方向性である。
また、職員のマネジメントも重要な要素である。
リハビリ専門職が中心となってサービスを展開する中で、組織全体としてのビジョン共有がなければ、価値提供の一貫性は失われる。
スタッフ一人ひとりが利用者の生活にどのような貢献ができるのかを理解し、自らの行動に落とし込む必要がある。教育や振り返りの仕組みを通じて、現場の実践力を高める取り組みが求められている。
通所リハビリの改革は、制度改定や加算の見直しだけでなく、現場の意識改革から始まる。
マーケティングの視点で利用者を理解し、マネジメントの視点でチームを動かす。
この二つが融合して初めて、地域に求められる新しいリハビリの形が生まれる。
動画で語られている通り、リハビリの未来をつくるのは制度ではなく、現場の実践である。
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筆者
高木綾一

理学療法士
認定理学療法士(管理・運営)
三学会合同呼吸療法認定士
修士(学術/MA)(経営管理学/MBA)
国家資格キャリアコンサルタント
株式会社Work Shift代表取締役
関西医療大学 保健医療学部 客員准教授
医療・介護分野の経営戦略や人材育成に精通し、年間100回以上の講演を実施。
医療機関や介護事業所の経営支援を通じて、組織の成長と発展をサポートする。
著書には 「リハビリ職種のキャリア・デザイン」 や 「リハビリ職種のマネジメント」 があり、リハビリ職種のキャリア形成やマネジメントの実践的な知識を提供している。
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