訪問リハビリ提供の前提となるケアマネジャーとの信頼関係の重要性

介護保険制度の仕組みでは、まず対象者の担当ケアマネジャーが、その方に訪問リハビリの必要性や利用可能な事業所について説明を行います。

その内容に対象者が同意すれば、ケアマネジャーから訪問リハビリを提供できる事業所へ連絡が入り、サービスが開始される流れとなります。

一般的な商取引であれば、お店側が直接お客さんに商品の魅力を伝えたり来店を促したりしますが、介護保険の仕組みでは、訪問リハビリ事業所が地域の方々に直接「サービスを提供できます」と営業をかけることはほとんどありません。

言い換えれば、介護保険の中では、ケアマネジャーから対象者に対してセラピストや事業所を紹介してもらえなければ、どれほど知識や技術を持っていたとしても、地域で困っている方に訪問リハビリを届けることはできない、という現実があります。

私自身、学生時代の実習で「知識や技術があっても、患者さんと信頼関係を築けなければ治療は成立しない」と教えられました。

在宅の現場でも対象者との信頼関係はもちろん重要ですが、その前段階として、担当ケアマネジャーとの信頼関係を築けないセラピストは、地域の方にリハビリを提供する機会すら得られません。

だからこそ、在宅で活動するセラピストにとって、ケアマネジャーとの信頼関係づくりに力を注ぐことが欠かせないのです。

投稿者

小池 隆二
株式会社OneMoreShip 代表取締役
在宅リハビリテーション&ケアスクール 講師
理学療法士
株式会社OneMoreShip 代表取締役
医療法人OneMoreShip 理事
在宅医療・地域医療・地域リハビリテーションの現場に深く根ざし、実践を重ねる理学療法士。
医療法人と株式会社の両軸で、医療と介護の両事業を経営する数少ないプレイヤーとして、制度の狭間にある課題解決に挑む。

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