介護施設におけるリハビリ評価は「生活課題の変化」を見なければならない

介護施設におけるリハビリテーション評価について考えてみます。

リハビリテーションにおける評価指標はご存知の通り数多く存在しています。

そのような中で生活場面において活用されている評価バッテリーにはどのようなものがあるでしょうか。

ADLを評価するもの、QOLを評価するものといえば様々なものが想定されるかと思います。

しかし、これらの評価バッテリーは、その方の生活の全体像を評価するものであるため、細かな個々人の生活における課題を解決したのかどうかはわかりません。

さらに生活期においては、例えばバーセルインデックスの点数が向上するほどのADLの変化というのは、そう多いものでもありません。

結果として、リハビリテーションの効果が見えづらくなり、目標が「維持」になってしまうことも少なくないと考えています。

介護施設における評価では、個別の利用者様の課題が解決に向かっているのか否かを評価できる指標をオリジナルで検討し、通常のリハビリテーションの評価と合わせて活用していくことが求められます。


・下肢に移乗時にできたと考えられるあざや剥離のある方に対し、移乗練習は介助方法の周知により、ヒヤリハット/事故報告書の数はどのような状況になるか。
・おむつ交換に負担感のある利用者様へのおむつ交換の負担度合いを5段階で、介護士へ評価してもらう(2人介助が1人介助になるなども大きな成果といえます)。 等

わかりやすく代表的な例を示しましたが、重要なのは生活における状況を、定量的に確認し、それがどのような状態に変化するのかを確認することで常に、リハビリテーションの効果を確認していくようにするということです。
(離床できる頻度や時間、ご自身でトイレに行かれる回数、巡視時に起きておられる回数などなどこういったものは無限に存在します。)

介護施設におけるリハビリテーションにおいてはまずは、多職種で連携し生活課題を明確にすること。

そしてその変化を追うことのできる定量的な指標を準備することからはじめてみてください。

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投稿者
波野優貴先生

理学療法士
福祉用具プランナー
勤務先
◯SOMPOケア株式会社
◯大阪府立大学 非常勤講師
福祉用具論の一部を担当

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