管理職は部下から常に評価されているという現実

リハビリ部門の管理職は、日々の現場で、部下から常に観察され、評価され続けている存在である。

部下は上司の言動だけでなく、「組織の中でどんな貢献をしているのか」「現場の課題にどれだけ向き合っているのか」を見ている。

管理職の影響力は、肩書ではなく、日常の行動の積み重ねで決まるのである。

ここで重要なのは、外部活動と内部活動のバランスである。

学会発表、講演、SNS発信、他施設との交流など、外部に出て成果を作ること自体は価値が高い。

しかし、それが理由で「現場の面談が後回し」「スタッフ育成が放置」「業務改善が進まない」となれば、部下の評価は下がる。

部下にとって上司の評価軸は、外での華やかさではなく、内部での支援と成果だからである。

動画で述べた通り、部下は上司が「組織内で何をしているか」を驚くほど正確に把握している。

会議での発言、調整の動き、トラブル対応、他部署との交渉、スタッフの相談対応など、表に出にくい仕事ほど見られている。

逆に、内部への関与が薄い上司ほど「現場を見ていない」「自分の実績づくりだけ」と受け取られやすい。

管理職に必要なのは、外部の実績を誇ることではなく、内部で信頼を積み上げることである。

部下が見ているのは、忙しさではない。

優先順位と行動である。

明日からできる一歩として、現場の困りごとを拾う時間を週1回でも確保し、支援と改善を形にすることが重要である。

管理職は今日も評価されている。

だからこそ、内部貢献を戦略的に設計すべきである。

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筆者
高木綾一

理学療法士
認定理学療法士(管理・運営)
三学会合同呼吸療法認定士
修士(学術/MA)(経営管理学/MBA)
国家資格キャリアコンサルタント
株式会社Work Shift代表取締役
関西医療大学 保健医療学部 客員准教授

医療・介護分野の経営戦略や人材育成に精通し、年間100回以上の講演を実施。
医療機関や介護事業所の経営支援を通じて、組織の成長と発展をサポートする。
著書には 「リハビリ職種のキャリア・デザイン」 や 「リハビリ職種のマネジメント」 があり、リハビリ職種のキャリア形成やマネジメントの実践的な知識を提供している。
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