オンラインセミナーに対して、「安い勉強会」「とりあえず聞くだけの学習」という印象を持つリハビリ職種は少なくない。
しかし、この認識は本質を捉えているとは言い難い。
コンサルタントの立場から言えば、オンラインセミナーは価格ではなく活用の仕方によって価値が決まる学習手段である。
確かに、オンラインセミナーは対面研修に比べて受講料が低く設定されていることが多い。
会場費や移動費が不要であり、講師側のコスト構造も異なるためである。
しかし、安価であることと価値が低いことは同義ではない。
むしろ、低コストで高密度な知識にアクセスできる点は、自己投資として非常に合理的である。
問題は、「受講すること」が目的化してしまう点にある。
ただ、視聴するだけでは、どれほど質の高い内容であっても臨床行動は変わらない。
自己投資とは、時間とお金を使って自分の行動を変えることであり、知識を得るだけでは成立しない。
オンラインセミナーを安い勉強会にしてしまうのは、受講者自身の姿勢である(図1)。
図1 オンラインセミナーは受講生の姿勢が大切
一方で、オンラインセミナーには大きな可能性がある。
繰り返し視聴できる環境、制度改定や理論背景を体系的に学べる構成、事前・事後学習との組み合わせなど、設計次第で学習効果は飛躍的に高まる。
特に中堅以上のリハビリ職種にとっては、「今さら聞けない基礎」や「判断軸の整理」に極めて有効である。
結論として、オンラインセミナーは「安い勉強会」ではない。
自己投資として機能するかどうかは、受講者が何を持ち帰り、明日から何を変えるかにかかっている。
学びを消費で終わらせるか、投資に変えるか。その選択権は、常に受講者自身の手の中にある。
マネジメントに関して理解を深めたい方はこちらから → 記事を読む

理学療法士
認定理学療法士(管理・運営)
三学会合同呼吸療法認定士
修士(学術/MA)(経営管理学/MBA)
国家資格キャリアコンサルタント
株式会社Work Shift代表取締役
関西医療大学 保健医療学部 客員准教授
医療・介護分野の経営戦略や人材育成に精通し、年間100回以上の講演を実施。
医療機関や介護事業所の経営支援を通じて、組織の成長と発展をサポートする。
著書には 「リハビリ職種のキャリア・デザイン」 や 「リハビリ職種のマネジメント」 があり、リハビリ職種のキャリア形成やマネジメントの実践的な知識を提供している。
経営相談・セミナー依頼はお気軽にお問い合わせください。
筆者
高木綾一

理学療法士
認定理学療法士(管理・運営)
三学会合同呼吸療法認定士
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関西医療大学 保健医療学部 客員准教授
医療・介護分野の経営戦略や人材育成に精通し、年間100回以上の講演を実施。
医療機関や介護事業所の経営支援を通じて、組織の成長と発展をサポートする。
著書には 「リハビリ職種のキャリア・デザイン」 や 「リハビリ職種のマネジメント」 があり、リハビリ職種のキャリア形成やマネジメントの実践的な知識を提供している。
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