ケア・リハビリ現場におけるポジショニングの効果判定

皆様はポジショニングを実施される際、実施したポジショニングが効果的なものとなっているかどうか悩まれたことはないでしょうか。

実際、ポジショニングの効果に関しては、まだ明確なエビデンスは乏しく、客観的な評価指標が存在していないといっても過言ではありません。

一例としては、運動としての関節可動域や、筋緊張、自律神経系の確認としての脈拍、体表温度、唾液アミラーゼ、等々が測定可能なものとして存在しています。

しかし、どれもポジショニングにおける心身機能的な一部を切り取ったにすぎず、さらに明確な変化として現れないこともあるため、現在も研究段階といえると考えています。

しかし、実際に臨床的な感覚としては、間違いなく「効果がある」と感じる場面がほとんどですし、それが実施されないことによるデメリットも大きく感じることが多いです。

では実際の臨床場面においては、今のところ何でそのポジショニングが効果的かどうかを判断すればよいのでしょうか。

それは、即時効果としての前身のゆるみ(リラックス状態)や呼吸数、表情などの観察による評価であると考えます。

効果的なポジショニングが実施できた際、即時的に四肢の他動運動が行いやすくなったり、呼吸数の落ち着き、表情のやわらぎがみられることが多いです。

結果としてその内容を継続すると、介助が行いやすくなった等の生活への効果がみられてきます。(この部分はもちろん効果ですが、時間経過で発生するもののため、ここに至れるポジショニングになっているかどうかは即時効果で判断するしかないです)

様々な定量的な評価は今後もたくさん研究開発が進んでいくと思いますが、まずは上記のようなポジショニング実施後の即時効果にこだわり、試行錯誤してみると、より良いポジショニングの提供に近づくかもしれません。

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投稿者
波野優貴先生


理学療法士
福祉用具プランナー
シーティングコンサルタント
勤務先
◯SOMPOケア株式会社
◯大阪府立大学 非常勤講師
福祉用具論の一部を担当

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