管理職に求められる自立と自律の重要性 ― 他責を排し、組織に責任を負う姿勢

自立と自律の本質
自立とは、他者からの支配や援助に依存することなく、独立した存在であることを指す。
自律とは、他者からの制約を受けず、自身の規範に従って行動することである。

管理職でありながら周囲を批判し、自らを保身する者には、この自立と自律の精神は宿らない。

他責を繰り返すことは、「自分の人生や仕事は他人に支配され、環境に従属している奴隷である」と宣言しているに等しい。

他責がもたらす悪循環

人間は、自分で物事をコントロールする力を失うと、深い絶望や無力感に陥る。

無力感は防衛機制を引き起こし、周囲への責任転嫁を誘発する。

責任転嫁は人間関係を悪化させ、さらに自立と自律を失うという悪循環を生む。

他責の感情は管理職にとって最大の敵であり、克服すべき課題である。

他責をしたところで現実は変わらず、事態は改善しない。

管理職は自立と自律を持つことによってのみ状況を打開し、組織に対して真の責任を負うことができる。

自立と自律を体得すれば、「自分の人生の主人公は自分である」という感覚を得て、仕事や人生に対する推進力が飛躍的に高まる。

管理職の本分

「管理職として何をすればよいか」と悩む者は、まず自分自身の考え、やりたいこと、周囲に提供したい価値、そして自らの強みについて熟考するべきである。

目の前の業務を一心不乱にこなすことで、管理職としての責任から逃避する者は少なくない。

しかし、管理職の役割は単なるルーティン作業の遂行ではない。

管理職の使命は、組織全体が成果を最大化できるようマネジメントを行うことである。

組織への責任と自立・自律

管理職には、組織に責任を負う姿勢が不可欠である。その姿勢を支える基盤こそが、自立と自律である。

自立と自律を持つことによって、初めて組織を背負う覚悟が生まれ、真に成果を導く管理職となるのである。

筆者
高木綾一

理学療法士
認定理学療法士(管理・運営)
三学会合同呼吸療法認定士
修士(学術/MA)(経営管理学/MBA)
国家資格キャリアコンサルタント
株式会社Work Shift代表取締役
関西医療大学 保健医療学部 客員准教授

医療・介護分野の経営戦略や人材育成に精通し、年間100回以上の講演を実施。
医療機関や介護事業所の経営支援を通じて、組織の成長と発展をサポートする。
著書には 「リハビリ職種のキャリア・デザイン」 や 「リハビリ職種のマネジメント」 があり、リハビリ職種のキャリア形成やマネジメントの実践的な知識を提供している。
経営相談・セミナー依頼はお気軽にお問い合わせください。

 

関連記事