キャリアカウンセリングにおいては、「キャリアデザイン」に関する相談が非常に多い。
その際、クライアントからよく聞かれる言葉が「これから何をしていけば良いかわからない」である。
これは、漠然とした未来への不安を表している。
しかし、本来キャリアデザインの本質は未来を漠然と考えることではない。
キャリアデザインとは、「過去の自分を見つめ直し、肯定的な要素をもとに将来の自分を描き出す作業」である。
したがって、まずは過去の棚卸が必要となる。
これまで自分が大切にしてきたこと、一生懸命取り組んだこと、心から嬉しかったことや悲しかったこと、達成感を味わえた瞬間などを振り返り、そこから自分自身の価値観を抽出するのである。
自分が何を大切にしてきたかを知ることは、自分がこれから何を目指すべきかを知るヒントになる。
さらに、医療や介護の現場で培ってきた知識、技術、経験もまた、自分の武器であり、次なる挑戦へのテコとなる。
つまり、未来に挑戦するための材料は、決して遠い場所にあるのではなく、自分自身の過去の中に豊かに存在しているのである。
挑戦とは、無謀な旅立ちではない。
過去というエンジンを積み込み、情熱という燃料を注ぎ込んで進む旅路である。
そのような姿勢を持つ人材が医療・介護業界に増えていけば、いきいきと前向きに働く職員が増え、この業界は必ず変わる。
未来を切り拓く力は、自分の中に既に眠っているのである。
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理学療法士
認定理学療法士(管理・運営)
三学会合同呼吸療法認定士
修士(学術/MA)(経営管理学/MBA)
国家資格キャリアコンサルタント
株式会社Work Shift代表取締役
関西医療大学 保健医療学部 客員准教授
医療・介護分野の経営戦略や人材育成に精通し、年間100回以上の講演を実施。
医療機関や介護事業所の経営支援を通じて、組織の成長と発展をサポートする。
著書には 「リハビリ職種のキャリア・デザイン」 や 「リハビリ職種のマネジメント」 があり、リハビリ職種のキャリア形成やマネジメントの実践的な知識を提供している。
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