写真を貼るだけでは伝わらない―ポジショニングを定着させる多職種連携

ポジショニングにおいて、多くの方が悩まれる課題の一つが、多職種との連携です。

「写真を掲示しているのに実施してもらえない」
「勉強会を行っているのに、なかなか現場へ浸透しない」

このようなご相談をいただくことは少なくありません。

こうした課題を解決するためには、現在行っている周知方法が、本当に相手の理解や実行、定着につながる方法になっているのかを振り返る必要があります。

一度、ご自身が他職種から何かを依頼された場面を思い出してみてください。

依頼された内容を実行できたのは、どのようなときだったでしょうか。

反対に、実行につながらなかったのは、どのようなときだったでしょうか。

おそらく、依頼内容が自分の業務目的と一致し、日々の仕事の流れの中で無理なく実施できたときには、行動につながりやすかったのではないでしょうか。

一方で、自分の業務との関連性が分かりにくい内容や、仕事の流れを考慮していない依頼は、関心の低い情報として受け流されてしまうことがあります。

多職種連携を進めるためには、まず連携する職種が、対象者に対してどのような目的で関わっているのかを理解することが大切です。

さらに、その職種が一日の中でどのように動き、どのタイミングであれば実施しやすいのかを知る必要があります。

相手の目的や業務の流れを理解しないまま依頼すると、こちらにそのつもりがなくても、一方的な業務の押し付けとして受け取られる可能性があります。

逆の立場から考えることで、どのように働きかければよいのか、勉強会や申し送りではどのような伝え方が効果的なのかが見えてきます。

良い連携を実現するために、伝える内容だけではなく、多職種の「目的」と「動き方」に着目してコミュニケーションを取ってみてください。

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投稿者
波野優貴先生

理学療法士
福祉用具プランナー
勤務先
◯SOMPOケア株式会社
◯大阪府立大学 非常勤講師
福祉用具論の一部を担当

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