2025年10月27日(月)にオンラインにて「現場が変わる!人が育ち、定着するリハビリ部門の人材育成法」を開催いたしました。

本セミナーには、全国各地のリハビリテーション部門の管理者や主任、教育担当者の皆さまにご参加いただき、人材育成や定着に関する課題を共有しながら、現場で実践できる方法をお伝えしました。
まず、人材育成の出発点として「理念」と「ビジョン」の重要性について解説しました。
理念が曖昧なままでは、スタッフの方向性が揃わず、努力がバラバラになります。
理念やビジョンを日常業務の中で意識できる仕組みをつくることが、人が育ち、組織が一体となる第一歩です。
次に、採用の重要性についてお話ししました。
採用は単に人員を補充するための活動ではなく、「理念に共感し、ともに歩む仲間を迎えるプロセス」であるという考え方を共有しました。
採用の段階から教育や定着を見据えることが、結果として離職率を下げ、安定したチームづくりにつながります。
さらに、リハビリ部門特有の課題として「リハビリ技術のマネジメント」を取り上げました。
技術を個人の経験や努力に頼るのではなく、チームとして共有・見える化する仕組みが必要です。
スキルの評価方法や教育計画の立て方を体系化することで、個々の成長を組織の成果に結びつけることができます。
また、「退職者を補うだけの自転車操業では組織は持たない」というテーマにも触れました。
辞めた人を補充することに追われているだけでは、根本的な課題は解決しません。
人材を採用し、教育し、定着させるという一連の流れを仕組みとして設計することが、これからのリハビリ部門には求められます。
人が育ち、定着するリハビリ部門には、明確な理念と一貫した育成方針があります。
今回のセミナーが、皆さまの職場での人材育成を見直すきっかけとなれば幸いです。
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筆者
高木綾一

理学療法士
認定理学療法士(管理・運営)
三学会合同呼吸療法認定士
修士(学術/MA)(経営管理学/MBA)
国家資格キャリアコンサルタント
株式会社Work Shift代表取締役
関西医療大学 保健医療学部 客員准教授
医療・介護分野の経営戦略や人材育成に精通し、年間100回以上の講演を実施。
医療機関や介護事業所の経営支援を通じて、組織の成長と発展をサポートする。
著書には 「リハビリ職種のキャリア・デザイン」 や 「リハビリ職種のマネジメント」 があり、リハビリ職種のキャリア形成やマネジメントの実践的な知識を提供している。
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