2025年8月20日(水)、和歌山県内で複数の訪問看護事業所を展開する会社にて、社員研修の講師を務めさせていただきました。
テーマは「いいケアを続けるために現場ができること〜制度と経営の視点から考える〜」であり、制度改定の動向や経営視点の重要性を踏まえ、現場での実践にどう結びつけるかを中心にお話ししました。
冒頭では、なぜ今、制度と経営を学ぶ必要があるのかを問いかけました。
医療・介護制度は今後大きな転換期を迎えます。
制度を理解することは現場の専門性を高めるだけでなく、自身の業務が経営にどのように影響しているのかを可視化する契機となります。
特に訪問看護は、地域包括ケアシステムの中核を担う存在であり、制度の理解と経営的視点を持つことが不可欠です。
次に、これからの医療・介護制度の変化について解説しました。
2025年問題に象徴される人口構造の変化、医療・介護費用の増加、そして在宅ケア推進の流れは、訪問看護にとって追い風であると同時に競争の激化を意味します。
その中で選ばれる事業所になるためには、単なるサービス提供にとどまらず、「なぜ自分たちが地域に必要とされるのか」を言語化し、伝えていく力が求められます。
訪問看護が「地域で選ばれる」ためには、強みの明確化、紹介者への適切なアプローチ、そして利用者やご家族にとっての安心感の提供が欠かせません。
今回の研修が、その取り組みを加速させる一助となれば幸いです。
今後も制度・経営・現場を結びつける視点を大切にしながら、地域で「いいケア」を持続可能な形で提供できるよう、引き続き支援していきたいと考えています。
筆者
高木綾一

理学療法士
認定理学療法士(管理・運営)
三学会合同呼吸療法認定士
修士(学術/MA)(経営管理学/MBA)
国家資格キャリアコンサルタント
株式会社Work Shift代表取締役
関西医療大学 保健医療学部 客員准教授
医療・介護分野の経営戦略や人材育成に精通し、年間100回以上の講演を実施。
医療機関や介護事業所の経営支援を通じて、組織の成長と発展をサポートする。
著書には 「リハビリ職種のキャリア・デザイン」 や 「リハビリ職種のマネジメント」 があり、リハビリ職種のキャリア形成やマネジメントの実践的な知識を提供している。
経営相談・セミナー依頼はお気軽にお問い合わせください。
