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フィンランドで一番働きやすい企業が、どこまでもぶっ飛んでいる3つの理由

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8月9日。世界16カ国の若手ジャーナリスがフィンランドをあらゆる視点から知るプログラムに参加して、4日目がたった。

8日、フィンランドの代表的なスタートアップ企業「Reactor」を訪問した。1日たった今も、あまりのぶっ飛びぶりが忘れられない。

従業員は500人。2000年に創業した。アプリやオンラインサービスのデザインなどを手がけてきた。顧客には、アメリカの放送局「HBO」から、楽天、マイケルコース、ナスダックなど、あらゆる分野の名だたる企業が連なる。

さらに、2008年から4年連続で、フィンランドの「一番働きやすい企業」に選ばれている。

同社の最高マーケティング責任者のヴィル・ヴァルトネンさんが、私たちに30分のプレゼンをしてくれた。

ヴィル・ヴァルトネンさん

やっていることが、あまりにぶっ飛んでいて、最後の質問で、参加者の1人が「ジャーナリストでも、働ける?」と質問したくらいだ。

「Reactor」がどこまでも突き抜けている3つの理由を紹介しよう。

1. CEOは、東京にオフィスができることを知らなかった

ヴァルトネンさんが語る、この会社の「リーダーシップ」が、まずあり得ない話で満載だった。

Reactorは、ヘルシンキ、東京、ニューヨーク、アムステルダム、ドバイに、オフィスを構えている。東京には2014年、六本木にオフィスを構えた。

だが、東京オフィスを開くという計画を、CEOは途中まで知らなかったのだという。

ヴァルトネンさんは笑いながら、このエピソードを教えてくれた。

調べてみて、さらに驚いた。キャリアハックの記事(http://careerhack.en-japan.com/report/detail/706)によると、東京オフィスができたきっかけは、休暇中に日本を訪れた社員が、東京でパートナーに出会ったからだとか。その行動力、お、恐ろしい…。

しかし、こんなエピソードは、この会社では「常識」の範囲のようだ。

ヴァルトネンさんは言う。

「私たちの会社は、生産性を上げるために、決断の方法を工夫しています。伝統的な大企業にありがちですが、いろんな人に『おうかがい』を立てて、挙げ句の果てに『No』と言われてしまうようなやり方は、この会社には適していません」

「大企業の4年分の仕事は、この会社の1年分の仕事だといっていい。そうした高い生産性を実現するには、社員それぞれがリーダーシップを持って、自分が最適だと思う判断をその場でしています。そのために上の人の『承認』はなるべくなくす仕組みにしています」

Reactorの組織を例えるなら、小魚の群れらしい。

大きな魚が先導するのではなく、個人が勝手に動くことで大きな流れを作る。そうすることで、個人の能力を最大限に引き出せるというのだ。

ヴァルトネンさんは、いいリーダーは「パーティーのホスト」に例えた。

「いいパーティーというのは、ホストがほめられるのではなく、そこに来ている人たちや場の雰囲気がいいから、いいパーティーなんです」

ホストは、あれこれ細かいところまで気を配るというより、そのパーティーが大きな問題なく、楽しめるように見守るだけでいい。そうすれば、参加者が自ら楽しめるように、その場の雰囲気を作り出していく。

一見ぶっ飛んだ、この会社の方向性は、そうした哲学が根底にあるのか、と思った。しかし、海外拠点が新たにできることを社長が知らなかったというのは、恐ろしい…。

2. 地味なプログラムコンテストを「セクシー」にした

Reactorは、世界各地で地味に行われていた「プログラミング」のコンテストも、ショーにしてしまった。

参加者がパソコンに黙々と向かい、静かに優勝者が決まる…。それまでのプログラミングのコンテストは、そんな感じだった。

だが、ショー仕立てにした「Hello World Open」というコンテストを同社が開催してから、流れが変わった。

「HelloWorld Open」では、オンライン上で車のレースを開催。参加者はプログラムで制作した車で競争する、というストーリーにした。テレビ番組のようなセットで、参加者が一喜一憂する様子は、それまでのプログラミングのコンテストのイメージを変えた。

「セクシーにしたんだ」とヴァルトネンさんはいう。

イメージを変えることで、さらに多くの人を巻き込むことに成功。2014年に開かれたコンテストでは、同じ年に開かれたロンドンオリンピックに参加した88カ国よりも多い92の国が参加した。

こうした取り組みが、選りすぐりのプログラマーが会社に入ってくる可能性を高めていく。「セクシーさ」は企業ブランディングに重要なキーポイントなのかもしれない。

3. 第69回のエミー賞を受賞した 

大きなスクリーン、ギター、そしてモダンなソファ。Reactorのおしゃれなオフィスのテレビ台の端に、観葉植物に混じり、金のオブジェがちょこんと置かれていた。羽の生えた女性が、地球のような球体を掲げていた。

さて、どこにあるでしょうか

なんだろう、と近づいたプログラムの参1人が、驚きの声を上げた。

「エミー賞をとったの???」

「え、あぁそうだよ」

ヴァルトネンさんが、軽く答えた。

エミー賞はアメリカのテレビに関連する業績に与えられる、権威ある賞だ。

「ほんと?」他の参加者が一斉にトロフィーの方へ振り向く。私も正直「え、なんでこの会社がエミー賞….?」と思ってしまった。

ヴァルトネンさんによると、アメリカの放送局「HBO」の番組「ウェストワールド」のウェブデザインを手がけた際、第69回の同賞のメディア部門を受賞したのだという。

外部に評価されることを、それほど気にしないのだろうか。

気にもとめていないヴァルトネン氏を見て、エミー賞の受賞にびっくりする自分が恥ずかしくなった。

おまけ

Reactorのオフィスには、サウナが2つも備わっている。私たちも早速入ってみた。まるで仕事後に温泉に入るような心地よさがある。見晴らしのいいベランダにバスローブで行けば、完璧なアフターファイブを過ごすことができる。

しかし、フィンランドの企業はオフィスにサウナが付いていることは珍しくない。日本人からするとびっくりするが、この国では特別ではないようだ。

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2018年8月、フィンランド外務省が主催する「若手ジャーナリストプログラム」に選ばれ、16カ国から集まった若い記者たちと約3週間、この国を知るプログラムに参加します。

2018年、世界一「幸せ」な国として選ばれたこの場所で、人々はどんな景色を見ているのか。出会った人々、思わず驚いてしまった習慣、ふっと笑えるようなエピソードなどをブログや記事で、紹介します。

#幸せの国のそのさき で皆様からの質問や意見も募ります。

過去の記事は、こちらから


Source: ハフィントンポスト

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著者紹介 著者一覧

genki

genki

 小学校元教諭。6年間、教壇に立つが日々追われる実務、長引く会議、閉塞的な職場に、次第に心が疲弊していく。やがてブラックな職場で自殺願望すら生まれ、このままでは死ぬ前に後悔する人生になってしまうと思い退職を決意。小学校の先生を辞め、自力で稼ぐと決断する。
 そして、幸運な事にビジネスの権威と出会う機会に恵まれ、直接指導を受ける機会を得る。この決断がたった1つの奇跡的な出会いを引き寄せ、その後は師に教わったビジネスノウハウをひたすら実行し続け会社の発展に至る。
 会社設立から3年後、デンマークで最高峰の働き方が実施されている企業を現地視察。管理職、社員が共に幸せになれる8つのエッセンスを欧州より持ち帰り、自身の会社を通して日本中に広めようと奮闘中。
 埼玉県さいたま市出身。既婚。早く子供が欲しく妊活真っ最中の1983年5月生まれ。趣味は空手、柔術、ウクレレ、食べること、バターコーヒー。好きな言葉は下座達観。

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