1. TOP
  2. 未分類
  3. 「W杯に来るLGBTのサッカーファンは、気をつけて欲しい」ロシアで最も有名なゲイの運動家が語る

「W杯に来るLGBTのサッカーファンは、気をつけて欲しい」ロシアで最も有名なゲイの運動家が語る

未分類
この記事は約 7 分で読めます。 16 Views

ロシアで最も有名なLGBTアクティビストのアントン・クラソフスキー氏

ロシアのエンターテイメント番組”Angry Guyzzz”の収録直前、番組ホストのアントン・クラソフスキー氏はセット裏で、一杯のウィスキーを素早く飲み干した。

番組のゲストは、モスクワに住むトランスジェンダーの人たち。クラソフスキー氏には、番組の最後で伝えたいメッセージがあった。

私はゲイです

人生で最も重要なメッセージと言っても過言ではないその言葉は、その後彼の人生をずっと付いて回ることになる。

クラソフスキーは番組の終わりに、まっすぐカメラを見てこう言った。

「私はゲイです」

「そして同時に、私はあなたと何も変わらない人間です。視聴者のみなさんやプーチン大統領、メドヴェージェフ首相、ドゥーマ(ロシアの国会)のメンバーと何も変わらない人間です」

スタジオで、ゲストと話すアントン・クラソフスキー氏

これはロシアの著名人による、プーチン政権下のロシア国営テレビでの初めてのカミングアウトだった。彼の後にカミングアウトした著名人もいない。同性愛を病気とみなし、ゲイやレズビアンの人たちを投獄するロシアの権力に、真っ向から立ち向かう言葉だった。

その日の夜、クラソフスキー氏は番組ホストの職を失った。彼のプロフィールはテレビ局のウェブサイトから消され、”Angry Guyzzz”は全て、同局のオンラインメディアライブラリーから消去された。まるでそんな番組は存在していなかったかのように。

同性愛嫌悪に対して声を上げる

これは5年前の出来事だ。

そして私は、現在48歳のクラソフスキー氏にモスクワ中心部のカフェで会った。彼は3日間伸ばしたひげをたくわえ、白のシャツに濃いブルーのスーツを着ていた。一緒にいるのは、彼のYouTubeチャンネルのためにクラソフスキー氏の全動向を撮影するカメラマンだ。

1カ月前に、クラソフスキー氏は9月9日に行われるモスクワ市長選に立候補することを表明していた。行政機関が、彼の立候補を認めるかは不明だったが、たとえ認められても決して勝利しないだろうとクラソフスキー氏は考えていた。

しかし立候補は、ヨーロッパで最も同性愛嫌悪が強い国であり、サッカーワールドカップで世界中からの注目を集めるロシアに対して、彼のメッセージを伝えるものでもある。

近代的なロシアの首都モスクワでも、同性愛はタブーだ。新聞売り場で新聞をクレジットカードで買えても、男性同士が路上でキスをすると、警察や右派のフリーガンのような団体に殴打される。そしてレインボーフラッグが焼かれる。

ホモは認めない

ロシアでは2013年に、未成年の前で同性愛を肯定することを罰する法律が可決された。この法律が、ワールドカップに暗い影を投げかけている。

路上には「ホモは認めない」と書かれたステッカーが貼られている。

サッカーでの人種差別に反対するヨーロッパの人権団体「Fare」によると、ワールドカップを前に、ロシアでは同性愛嫌悪の声が高まっているという。

参加国のブラジルは、ワールドカップの期間中に公共の場でイチャつくのを控えるよう、同性愛の人たちに呼びかけるチラシを作った。

ドイツの外相も「同性愛についての情報を伝える、もしくは公共の場で同性愛に反対したりサポートしたりする行為」に対して「1360ユーロ(約17万6000円)の罰金を課され、最大15日拘留され、ロシアから国外追放になる恐れがある」と警告している。

同性愛者の権利を求めるアクティビスト。モスクワの警察車内で手にしているサインには「愛は同性愛嫌悪より強い」と書かれている

公共の場で、声を上げるな

クラソフスキー氏はサッカーファンではない。それに、7年間付き合っているパートナーと公共の場でキスしたこともない。

LGBTの人たちにとって、モスクワは旅行で訪れるに値する場所だとクラソフスキー氏は話す。アンダーグラウンドのクラブやバーがたくさんあるという。

しかし同時に、ロシアにやってくるLGBTのサッカーファンたちに伝えたいことがある。

「公共の場で、LGBTであることがわかる行動をしてはいけません。危険です」

クラソフスキー氏によると、彼がカミングアウトした後、ロシアではさらに同性愛嫌悪が強まっている。

ラジオやテレビではプロパガンダ放送が増え、ロシアの人たちは神経を尖らせている。これは、自分のカミングアウトが正しかったことを示す証明だ、とクラソフスキー氏は考えている。

「私はロシアがとっていた道をこれ以上進みたくなかったし、声をあげたかった」

ハフポストの記者と話す、アントン・クラソフスキー氏

あなたは私のヒーロー

クラソフスキー氏のカミングアウトは、世界中でニュースになった。当然、嫌がらせメールやTwitterやFacebookメッセージが山のように送られてきた。「私は全て無視しました。こういった荒らし行為は、インターネットの病んでいる部分です。私は関わりを持ちたくありません」

その一方で、励ましのメッセージもたくさん届いた。大勢の人たちが「あなたは私のヒーローです」と、クラソフスキー氏を讃えた。クラソフスキー氏は一晩で、テレビ番組のホストから世界中のLGBTが憧れる存在になった。

今、彼はTVスタジオに代えて、街や政界を活動の場にしている。

2017年のロシア大統領選では、ウラジミール・プーチン氏の最大のライバルと言われたクセニア・サプチャク氏の選挙キャンペーンに加わった。また、HIVに観戦している人たちを助ける基金も運営している。クラソフスキー氏自身も、HIV陽性とわかっている。

アントン・クラソフスキー氏とクセニア・サプチャク氏

自分の権利のために闘え。ストリートに集え

市長選はクラソフスキー氏を、モスクワの市民やビジネスを営む人々とつなげている。人々は彼のところにきて心配事を伝える。

モスクワの人たちはクラソフスキー氏に、機能していない役所や、1つの部屋に8人で暮らす生活、1カ月8000ルーブル(約1万4000円)で暮らす現状を話す。こういった貧困は、モスクワの中心を走る高級車や高級ブティック、おしゃれなカフェとは遠く離れた現実だ。

「彼らは自由や豊かな生活を知らずに生きています。そして同時に、ウクライナやシリア戦争を経験して、心に傷を追っています」と、クラソフスキー氏は説明する。

クラソフスキー氏は、高所得者の税金を増やし低所得者の税金を減らすことで、こういった問題を解決し、生活しやすい社会を作ろうとしている。また、自分が立候補することで「変化は起こせる」ことを示したいと思っている。

彼は当選したあかつきには、こういう声明を出したいと考えている。「私は、ロシア初の同性愛の政治家です。そしてそのロシアは、同性愛嫌悪が強い東ヨーロッパにある、非常に同性愛嫌悪が強い国であり、その首都も同性愛嫌悪がはびこっている」

「こんな風に声を上げることが、ロシアではもっと必要だと思います。LGBTだけじゃなくて、女性の権利についても」

ロシアの人たちは「自分の権利のために闘い、道に集う」ことを学ぶ必要がある。クラソフスキー氏自身の闘いは、9月の選挙まで続く。

ハフポストUK版の記事を翻訳しました。

var cX = cX || {}; cX.callQueue = cX.callQueue || []; cX.callQueue.push([‘insertWidget’, { widgetId: ‘f15809b71f136805d11139b9934bc1b0014da928’, insertBeforeElementId: ‘cx_f15809b71f136805d11139b9934bc1b0014da928′, width:’100%’, renderTemplateUrl: ‘auto’}]); // Async load of cx.js (function(d,s,e,t){e=d.createElement(s);e.type=’text/java’+s;e.async=’async’; e.src=’http’+(‘https:’===location.protocol?’s://s’:’://’)+’cdn.cxense.com/cx.js’; t=d.getElementsByTagName(s)[0];t.parentNode.insertBefore(e,t);})(document,’script’);


Source: ハフィントンポスト

\ SNSでシェアしよう! /

ワークシフト 日本働き方改革推進本部の注目記事を受け取ろう

NO IMAGE

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

ワークシフト 日本働き方改革推進本部の人気記事をお届けします。

  • 気に入ったらブックマーク! このエントリーをはてなブックマークに追加
  • フォローしよう!

著者紹介 著者一覧

genki

genki

 小学校元教諭。6年間、教壇に立つが日々追われる実務、長引く会議、閉塞的な職場に、次第に心が疲弊していく。やがてブラックな職場で自殺願望すら生まれ、このままでは死ぬ前に後悔する人生になってしまうと思い退職を決意。小学校の先生を辞め、自力で稼ぐと決断する。
 そして、幸運な事にビジネスの権威と出会う機会に恵まれ、直接指導を受ける機会を得る。この決断がたった1つの奇跡的な出会いを引き寄せ、その後は師に教わったビジネスノウハウをひたすら実行し続け会社の発展に至る。
 会社設立から3年後、デンマークで最高峰の働き方が実施されている企業を現地視察。管理職、社員が共に幸せになれる8つのエッセンスを欧州より持ち帰り、自身の会社を通して日本中に広めようと奮闘中。
 埼玉県さいたま市出身。既婚。早く子供が欲しく妊活真っ最中の1983年5月生まれ。趣味は空手、柔術、ウクレレ、食べること、バターコーヒー。好きな言葉は下座達観。

この人が書いた記事  記事一覧

  • トランスジェンダーを公表した女性が、アメリカで初めて2大政党の指名を獲得

  • 西日本応援企画動画「カモンベイビー オカヤマ!!」

  • 「カーモン ベイビー オカヤマ!!」西日本豪雨で行き来が減った地域に「みんな来て」動画が爆誕

  • あの戦争の死者の気持ちを「代弁」できるのか? 思想家が綴った「声なき死者」への思い《終戦の日》

関連記事

  • 知床で流氷を見ながらテレワークしてみた。ウニと音楽が堪能できるカフェバー「GVO」

  • コリアンミルクって何? 『孤独のグルメ』ソウル編に登場。「偉大な命名」と話題に

  • Android PのBeta 2ではシステムイメージが更新され157の新しい絵文字を提供

  • 『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』、5枚の最新ポスターに憶測が飛び交う

  • iPS細胞でサルのパーキンソン病症状が緩和

  • Google Home、1度に3つのタスクをこなせるようにーただし英語圏でのみ