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ぼくらの変人宣言~人はみな、生まれながらに変人である~

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「変人」 この言葉を聞いて、あなたはどんなイメージをするだろうか?

パンツ一丁で叫んでいる人? あるいは、理解不明なアート作品を作る人? だがそれは、奇人や超人の間違いだ。

人はみな、生まれながらにして変人である。

これが、私の考えである。 だがそう言うと、「いやいや、自分はいたって普通の人だ。」という反論が返ってくる。もしくは、「人を変人呼ばわりして失礼な」という声も聞こえてきそうだ。

私の変人の定義は、「変えていく人」。 自分の頭で考え選択し、主体的に行動する人。そして、その行動によって、自分自身を、周囲を、そして社会を変えていく人。それが変人だ。

これは、平成23年度から実施されている学習指導要領で掲げられている「知識・技能を活用し、自ら考え、判断し、表現する力を育む」(文部科学省『すぐわかる新しい学習指導要領のポイント』より引用)こととも一致していると言えるだろう。

ある意味理想的な人、目指すべき姿なのかもしれない。「おいおいそんなの変人じゃなくね?」そんな声が聞こえてきそうだ。

だが、この社会ではこれまで、こういった人たちは変人扱いされ、差別され、排除されてきた。 自分の頭で考えた上で、クラスのみんなと違う行動をする。すると、それが正しいかどうかではなく、みんなと違う行動だからという理由で、「◯◯くんは変だ」と友達から言われる。「◯◯ちゃん、みんなと一緒にね」と親に注意される。自分の頭で考えた上で、教師が言っていることが理不尽なことだと気づき、意見をする。

すると、「◯◯くんは危険人物だ」と友達から言われる。「◯◯ちゃんは面倒な子だ」と先生たちに噂される。 正確には、「人はみな、生まれながらに変人だった」というのが正しいのかもしれない。赤ん坊は、自分の意思表示をはっきりする。幼児は、大人が驚くような想像力を持っている。

だが、教育という名の「普通への同化政策」により、考えなしにみんなの当たり前に従うという習慣づけをされていく。そして高校を卒業する頃には、普通信仰に洗脳されている。 この厳しい同化政策の中でも奇跡的に生き残った人々は、自分の頭で考えて行動するという本来当たり前のことをしているがために、変人と呼ばれて蔑まれるのである。

ここで気をつけてほしいのは、決して常識を学ぶことや、常識的に振舞うこと、マジョリティな生き方を否定しているわけではないということだ。むしろ常識は社会で生活する上で大切なことだし、マジョリティな生き方が価値がないわけでは全くない。

だが、それらを考えなしに、常識だから、みんなそうしているから、という理由で学び、選択することが危険なのだ。なぜ常識なのか、なぜ大切なのか、その意味を知り、自分の頭で考えて、これは大切だ、自分はこの道に進もうと判断して行動することが大事なのだ。

さて、「普通への同化政策」を経て主体性を奪われ、自分の頭で考えて行動する経験をしてこなかった子供たちは、大学生になると露頭に迷う。

私が入学した中央大学

「なぜ、あなたは◯◯を大切だと思っているの?」「え、そうゆうもんでしょ?」「なぜ、あなたはこの大学に進学したの?」「え、親に言われたから。」その程度の会話しかできない。

親や先生が教えてくれることを何の考えもなくただひたすら守り、覚え、実行してきたため、大学生になり、自由を与えられると戸惑ってしまう。どの授業を取るのか、どんなテーマを研究するのか、どんな課外活動をするのか、自分で決められない。

でも、もはや導いてくれる親や先生はいない。その結果、自分で決められない理由を他人のせいにする。この大学は、あの教授は、私に何もしてくれないと。学生時代、留学やボランティアなどの様々な相談を受けることが多かったのだが、「何か社会のために活動したいけどどうしたらいいですか?」「とりあえず海外行きたいけどどうしたらいいですか?」「私の大学生活どうしたらいいですか?」と相談してくる人が少なくない。

「いやいや、あなたの人生ですよ?」と思ってしまうのだが、これまで親や先生の人生を生きてきたため、自分の人生の生き方がわからないのだ。

この状況をなんとかしなくては。私は厳しい同化政策の中を生き残った変人仲間と共に、2016年4月に中央大学変人学部を設立し、変人宣言を発表した。

変人宣言 これまで、変人という言葉がたどった歴史は苦難の歴史だった。

馬鹿にされ、見下され、虐げられてきた変人という言葉。 だが、考えてみてほしい。 これまでの世の中を作り、 変えてきた中心にいたのは変化を望まず行動しない普通の人ではなく、 まさにその変人だったのだ。

だからわれわれは誇りと自信を持って自らこう呼ぼう。 私は変人だと。 この何も疑わずに誰かが決めた「普通」を信仰する社会において、自分の頭で考えて行動するというごく当たり前のことをやったがために差別や排除されてきたものたちが、まさにその差別ワードであった「変人」という言葉をポジティブに捉え直し、あえて自称するという行動に出たのである。

変人で何が悪い。変人こそが常識を疑い、社会を変えられるのだと、私は信じている。

中央大学変人学部第1回授業風景

設立当時、多くの批判があった。その批判は大きく分けて2つのタイプに分かれていた。

1つは、「自分のことをすごいと思っているうぬぼれたちが集まって、変人ブランディングしている」というものだ。だが、ここまで読んでいただいた方にはお分かりだろうが、私たちは差別され排除されてきたのだ。それを自ら明らかにして変人と名乗るという行動に出たのだ。1人ではなかなか立ち向かえないこの社会の「普通信仰」に抗うために覚悟を決めて集まったのだ。

2つ目の批判は、「お前たちはたいして凄くもないのに変人とか名乗って痛々しい。」というものだ。だが、変人は超人ではない。本来、変人は誰もがなれる存在である。自分の頭で考えて行動する人。主体性を持った人間。何もジョブズや岡本太郎のような世界の誰もが知る超人である必要はない。 中央大学変人学部は、変人教授に就任した中央大学の学生が、自分の経験や知識を元に授業を行うという活動をしている。

ポイントは、有名な起業家や東大生を呼んでくるわけではなく、あくまで同じ中央大学の学生が講師を務めることだ。受講生である、大学生活に悩む学生たちは、自分たちと同じ中央大学の学生の多様な大学生活の選択肢を知り、自分自身の学生生活を見直すことにつながる。有名な起業家や東大生の話を聞いても、単にすごい人の話というだけで消費され、自分ごととして考えない。

だからこそ同じ中央大学の学生が講師を務めることにこだわっている。

さて、中央大学変人学部はこの2年間でさまざまな変人教授による授業を行い、たくさんの受講生がそれぞれの大学生活へと踏み出していった。相変わらず心ない批判の声もあるが、多くの教職員や地域の方、企業の支援をいただいている。

最近だと、中央大学変人学部の理念に共感したTシャツ会社様が、その価値観を広げるためにコラボTシャツ(http://u0u1.net/K4si)を作成してくださったり、

変人Tシャツを着る中央大学変人学部メンバー

日経新聞の学生向け媒体で連載(http://college.nikkei.co.jp/article/106291112.html)をさせていただいたり。変人の輪の広まりを感じている。

だが、これを中央大学での活動に限定していては、この変人を排除する社会は大きくは変わらない。「普通への同化政策」を強いるこの日本の教育を変えなければ、もはや日本社会に明日はない。高度経済成長やバブル景気といった安定と繁栄の時代は終わり、目まぐるしい社会情勢と技術革新が起こる激動の時代へと突入している。そんな時代に、社会を変えることができる変人を排除していては、この社会は沈没する一方である。変人学部での活動に加え、いま私は、2017年に設立された東京学芸大学変人類学研究所(http://henjinruigaku-labo.org/)の主任研究員として、変人教育のカリキュラム化に向けて取り組みを始めたところだ。 変人が人権を獲得するまで、まだまだ道は遠い。だが、昨日の常識が明日の非常識になっているような激動のこの時代において、今こそ変人が求められていると私は信じている。

東京学芸大学変人類学研究所の研究会風景

Source: ハフィントンポスト

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著者紹介 著者一覧

genki

genki

 小学校元教諭。6年間、教壇に立つが日々追われる実務、長引く会議、閉塞的な職場に、次第に心が疲弊していく。やがてブラックな職場で自殺願望すら生まれ、このままでは死ぬ前に後悔する人生になってしまうと思い退職を決意。小学校の先生を辞め、自力で稼ぐと決断する。
 そして、幸運な事にビジネスの権威と出会う機会に恵まれ、直接指導を受ける機会を得る。この決断がたった1つの奇跡的な出会いを引き寄せ、その後は師に教わったビジネスノウハウをひたすら実行し続け会社の発展に至る。
 会社設立から3年後、デンマークで最高峰の働き方が実施されている企業を現地視察。管理職、社員が共に幸せになれる8つのエッセンスを欧州より持ち帰り、自身の会社を通して日本中に広めようと奮闘中。
 埼玉県さいたま市出身。既婚。早く子供が欲しく妊活真っ最中の1983年5月生まれ。趣味は空手、柔術、ウクレレ、食べること、バターコーヒー。好きな言葉は下座達観。

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