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「人形は理想形」女性が自らラブドールに変身する理由とは?

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女性がラブドールになりきって写真撮影してもらうサービスが大阪にある。本来、男性が性行為の「相手」とするこの人形に、魅せられる女性がいるのはなぜなのか。

「これからあなたは亜美ちゃんです。さあ亜美ちゃん、ここに座って、目線だけをそのまま下に向けて」。そう言って、女性写真家のLEiyA(レイヤ)さんはカメラのシャッターを切った。レンズの先には、1人の女性(30)が座っていた。

女性は無表情で目はうつろ。姿勢もどことなくぎこちない。それもそのはず。彼女は人間としてではなく、人形として撮影に臨んでいたからだ。

撮影に臨む「亜美」さん

人間ラブドール製造所」。そんな屋号で2017年12月から始まったサービスがある。メイクの力や撮影技術によって女性をラブドールに似せて、写真作品に仕立てるという内容だ。サービス開始から数人を撮影。問い合わせや予約も定期的に入るという。

やっているのは、LEiyAさんと、男性にメイクをするなどして女装を体験してもらう店「女装紳士」を経営している女性メーキャップアーティストのIMA(イマ)さん。大阪府東大阪市にあるLEiyAさんの自宅をスタジオ代わりに営業している。

アイデアはIMAさんが思いついた。IMAさんは言う。

それまで私は、女装したい男性のためにメイクする仕事をやってきました。そこで今度は女性のために何かやりたいと思ったんです。ただ、私のメイク技術は特殊で、正直、女性が普通のメイクを望むのであれば、私よりもっと上手にしてあげられるメイク師さんはたくさんいると思うんです。

世の中にないもの、私しかできないことってなんだろう、って考えたとき、ちょうどそのとき、篠山紀信さんの「LOVE DOLL×SHINOYAMA KISHIN」という写真集を読んだんです。文字通り、ラブドールの写真集なんですが、ラブドールたちがまるで本物の女性のように見えて。すごいなと。だったら、本物の女性たちをラブドールに近づけたらどうなるんだろう、という逆の発想が始まりでした。

ラブドールは男性のための商品。だが、IMAさんは自分のアイデアは女性に受け入れられると確信したという。

試しにネットで「ラブドール」「メイク」というキーワードで検索してみたら、「そのメイク教えてくれ」みたいな要望が結構あるのを見つけたんです。さらに調べていくと、ラブドールのメーカーであるオリエント工業さんに見学する人の中には女性が多いこともわかって。あっ、女子もラブドール好きなんや、と。

男性にとってラブドールは、性的な意味合いがあると思うんですけど、女性からは違う反応もあって、単に「かわいい」という人もいます。

IMAさんは飲み会で知り合ったLEiyAさんにこのアイデアを披露し、一緒にやろうと誘った。LEiyAさんはこれまで女性のヌードやセックスをしている男女などをテーマに撮影活動を続けてきた。他の人がやらないことを面白がる性格のため、IMAさんの提案を二つ返事で引き受けた。

こつは?

IMAさんがメイク、LEiyAさんが撮影と写真の加工を担当する。当然のことながら、生身の人間をラブドールに似せるにはいくつもの工夫がいる。IMAさんは明かす。

女性が普段するメイクとは違いますね。ラブドールに似せるため、メイクによって口を小さく、目と眉をたれ気味にみせるんです。詳しくは企業秘密です。

撮影前にメイクを受ける「亜美」さん

一方、LEiyAさんはこう話す。

ラブドールってシリコンでできてるんですよ。あの素材の感覚を出すために、「人間ぽさ」をなくしていくことが重要ですね。自然光を当てて肌を柔らかく見せるとか、場合によっては撮影後に画像をソフトで加工して、肌のしわなどを消すとか。

ドールは人間のように柔軟な姿勢を取ることはできないので、そういう人形っぽさを出すために、関節の角度や重心の置く場所などに気を使います。

あと最も大事なのが、少しだけダサい感じにすることです。私たちは「ややダサ感」って言ってますが(笑)、これは何かというと、ラブドールって男性が使うものじゃないですか。だから服とかも「男性目線」で選ばれた服とか下着とかが着せられるんです。そして、それは女性がかわいいと思うものから少しずれてる(笑)。

だから、こちらもあえてややダサな服を着てもらったりするんです。そうすることで、お客さんをリアルなラブドールに仕上げることができるんです。

撮影に臨む「亜美」さん

LEiyAさんはリアルさを極限まで追求するため、撮影のときにはラブドールの持ち主である男性になりきるのだという。冒頭に紹介した女性に「亜美」と名付けたのも、そんな心構えからで、「『亜美』ってのは、とっさに思いつきました。インスピレーションです」とLEiyAさんは話す。

完成した作品

「人形好きが高じて」

撮影が終わった後、「亜美」さんに感想を聞いてみた。

―撮影はいかがでしたか。

すごく満足しています。「カメラ目線でなくていいですよ」って言ってもらえたのが逆によかったです。カメラ目線の写真、いつも表情がいまいちだったんで。ほかの女子たちもやりたいと思うんじゃないですかね。発想がユニークなので人気出ると思います。

「亜美」さんのメークを落とした後、取材に臨む女性

―なぜラブドールになってみようと思ったんですか。

子どもの頃から人形が好きで、それこそリカちゃんでよく遊んでいました。高校生になると、球体関節人形が好きになって。特に漫画の「ローゼンメイデン」の人形ですね。

人型の造形が好きなことが根底にあるんでしょうが、人間はある意味、気持ち悪いところもあって(笑)。それに比べると、人形は美しくてかわいくて、きれいなものとしてだけ存在している。そこがいいんですよね。

IMAさんが女装メイクをやっているときからファンで、Twitterをフォローしているんですけど、IMAさんが人間ラブドール製造所を始めるというのを知って。それですぐに予約しました。

さっきも言いましたけど、自分はカメラの前で表情をつくるのが苦手で。自分で言うのもなんですが、逆に無表情の方が絶対にかわいく撮れると思ったんです。ドールだとむしろ表情がいらないですよね。だから「奇跡の1枚」が撮れるだろうと(笑)。やってみて、実際撮れたと思っています。

―撮影にあたって何か用意したものはありますか。

キャミソールを撮影のために買いました。普段着ることはないのですが、だからこそこの撮影で特別に着てみようと思ったんです。

―撮影することは誰かに伝えましたか。

彼氏には言いました。そしたら「あ、そう。ふーん」というそっけない反応でした。でもどうでもいいんです。撮影は自分のためだったので。

IMAさん(右)とLEiyAさん

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Source: ハフィントンポスト

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著者紹介 著者一覧

genki

genki

 小学校元教諭。6年間、教壇に立つが日々追われる実務、長引く会議、閉塞的な職場に、次第に心が疲弊していく。やがてブラックな職場で自殺願望すら生まれ、このままでは死ぬ前に後悔する人生になってしまうと思い退職を決意。小学校の先生を辞め、自力で稼ぐと決断する。
 そして、幸運な事にビジネスの権威と出会う機会に恵まれ、直接指導を受ける機会を得る。この決断がたった1つの奇跡的な出会いを引き寄せ、その後は師に教わったビジネスノウハウをひたすら実行し続け会社の発展に至る。
 会社設立から3年後、デンマークで最高峰の働き方が実施されている企業を現地視察。管理職、社員が共に幸せになれる8つのエッセンスを欧州より持ち帰り、自身の会社を通して日本中に広めようと奮闘中。
 埼玉県さいたま市出身。既婚。早く子供が欲しく妊活真っ最中の1983年5月生まれ。趣味は空手、柔術、ウクレレ、食べること、バターコーヒー。好きな言葉は下座達観。

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