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なぜ一般のムスリムが、宣教師でもないのに非ムスリムにイスラームを勧めるのか?

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ムスリム、とりわけアラブ人ムスリムと接触したことのある日本人の誰もが経験したかもしれませんが、ムスリムはちょっと仲良くなったと思ったら、イスラームの話をし、やたらイスラームを一所懸命に勧めます。それはなぜでしょう?その日本人は興味を示したわけでもないし、宗教的な悩みを打ち明けたわけでもありません。ただちょっとだけ仲良くなり、これから良い友人になれると思っただけです。場合によって、その「おすすめ」のせいで、関係が壊れてしまうことさえもあります。イスラームに関する知識をほとんど持ち合わせていない日本人が少しでも興味を示すが最後、相手のムスリムは「おすすめ」に熱が入り、どんどんエスカレートして本格的な宣教活動のように印象付けてしまうこともあるからです。

宗教というのは、人間がどのように救済されるかを説くものですが、集団救済の宗教と個人救済の宗教に分類することができます。集団救済の宗教の例は儒教とユダヤ教で、個人救済の宗教の例は仏教とキリスト教です。(徳間書店出版、小室直樹著、『日本人のための宗教原論』を参照)

個人救済の宗教というのは、基本的に自分さえ救済されればあとはどうでも良い、と言ってしまえば分かりやすいかもしれません。他人の救済は一切関係なく、自分が正しい道を歩めば、自分が良い行いさえすれば、救済されるということです。親、兄弟、子供の行いでさえ関係ありません。ですから、本来、他人に個人救済をお勧めする必要はありません。請うてきた人には説きますが、自ら説く必要はありませんと、仏教は説いています。(同上記参照)

さて、イスラームに話を戻しますが、イスラームというのは基本的に個人救済の宗教です。人間一人ひとりが最後の審判でアッラー(という万能の創造主)の前に立たされ、現世の個人の行いについて裁かれるのです。他人のことは全く関係ないと言っても過言ではありません。一対一の詰問です。その試験の結果によって人間が救済できる(永遠の楽園に入る)か、救済できない(永遠の地獄に堕とされる)かのどっちかだけです。その他の道はありません。イスラームには、キリスト教のように『煉獄』はありません。無論、答えというのはその場でこしらえたものではなく、現世で生きている間の自らの行いが答えとなるのです。

ならば何故、ムスリムである友人は、他人の行いが彼らの救済に全く関与しないにもかかわらず、こんなにも熱心に私にイスラームを勧めてくるのかと、日本人は疑問に思うでしょう。

その疑問の答えは二つあると私は思います。

一つは、冒頭の話と上の疑問の言葉にヒントがあります。それは「仲良く」しているから、あるいは「友人」だからです。

経験のある方はきっと感じたことと思いますが、仲良くなればなる程このお勧めが強くなります。友人であればある程しつこくなります。

他の宗教にもその要素が多少はあるのですが、ムスリムは自分の宗教、つまりイスラームが絶対正しいと信じています。それが絶対の真実であると思っています。上記の最後の審判において、正解はイスラームのみにあります。それを知らなければ、人間は絶体絶命の危機に遭います。ですから「仲良く」しているからこそ、「友人」だからこそ、その答えを教えてあげたいのです。例えるならば、悪い病気に患い、死に直面している大事な人に、自分だけが知っている万能の薬を勧めるのと同じ気持ちです。「お願いだから呑んで」と、必死になります。

もう一つの理由は、個人救済に関係があります。

先程の最後の審判の場面を想像してください。

どんな人間も一度限りの人生を生き、そして死後、最後の審判でアッラーの前に立ち、現世でどのような行いをしてきたのかを問われ、善行、悪行をどれだけ積んできたのかを芥子粒のごとく計算されるのです。ムスリムの誰もが、その場面を百パーセント信じています。というか、そのことに疑問を持ったら、ムスリムではなくなります。

その中で、最も大事な質問は、なぜ私(アッラー)のことを信じてこなかったのか?

その時、もしも私の「仲良く」している日本人の「友人」が次のように言ったらどうでしょう。

“それについては、マイサラが悪いんだ。あれだけ「仲良く」していたのに、あれだけ「友人」だと思っていたのに、ムスリムであるにもかかわらず、イスラームについて教えてくれなかった、勧めてもくれなかった。マイサラが悪いんだ。ヒントさえくれれば、ちょっとだけでも勧めてくれれば信じたのに”と。

これで私の救済は危うくなるでしょう。

これこそが、ムスリムが非常に恐れていることなのです。だから、「仲良く」なった宗教に無関心の「友人」にイスラームを勧めるのです。

私は、長い間日本で生活をしていますが、「仲良く」している「友人」達にイスラームを勧めた覚えはありません。聞かれた場合のみ答えてきました。

ですが、日本の「友人」達よ、最後の審判の際、”一生のお願い”だからアッラーの前で上記の質問に、「マイサラの所為だ」と言わないでくれ~!!!

Source: ハフィントンポスト

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著者紹介 著者一覧

genki

genki

 小学校元教諭。6年間、教壇に立つが日々追われる実務、長引く会議、閉塞的な職場に、次第に心が疲弊していく。やがてブラックな職場で自殺願望すら生まれ、このままでは死ぬ前に後悔する人生になってしまうと思い退職を決意。小学校の先生を辞め、自力で稼ぐと決断する。
 そして、幸運な事にビジネスの権威と出会う機会に恵まれ、直接指導を受ける機会を得る。この決断がたった1つの奇跡的な出会いを引き寄せ、その後は師に教わったビジネスノウハウをひたすら実行し続け会社の発展に至る。
 会社設立から3年後、デンマークで最高峰の働き方が実施されている企業を現地視察。管理職、社員が共に幸せになれる8つのエッセンスを欧州より持ち帰り、自身の会社を通して日本中に広めようと奮闘中。
 埼玉県さいたま市出身。既婚。早く子供が欲しく妊活真っ最中の1983年5月生まれ。趣味は空手、柔術、ウクレレ、食べること、バターコーヒー。好きな言葉は下座達観。

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