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民進党の落選議員、いま語る内幕と悔恨。無所属で出たのに「希望の党」対抗馬と共倒れ

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2017年10月の衆院選は、野党第一党だった民進党の候補者が、いくつもの政党に分裂する異例の選挙となった。

静岡3区の現職議員だった小山展弘(こやま・のぶひろ)氏は、民進党の方針に沿って「希望の党」に公認申請を出したが認められず、無所属で出馬した。希望の党が公認したのは、元静岡県磐田市長で元衆院議員の鈴木望氏だった。

立憲民主党に行かず、無所属で出馬した民進党の前職は21人いた。そのうち希望の党が対抗馬を擁立したのは、小山氏の静岡3区が全国で唯一だった。

野党分裂で漁夫の利を得たのは自民党だった。小山氏が8万票、鈴木氏が4万票と共倒れをする中で、自民党前職の宮沢博行氏が9万票で当選を果たした。

「排除の論理どころか、抹殺の論理があった」と、今も怒りを露わにする小山氏。静岡3区で何が起きたのか。

以下は2017年末、静岡県磐田市の事務所で行った小山氏のインタビューだ。

■抹殺の論理があった

2017年9月27日、「希望の党」の結党会見をする小池百合子代表(当時)ら

—2017年10月の衆院選で、希望の党が「排除の論理」をふりかざしたと言われていることはどう思いますか?

希望の党は、「排除の論理」をふりかざしたと言われていますが、希望の党に入党させないという、岡田克也さんや野田佳彦さんに対して行われたような「排除の論理」の他に、「抹殺の論理」とでもいうべきものがあったと思います。二種類の対応があったのです。

「抹殺の論理」とは、立憲民主党の候補者や特定の候補者には刺客を立て、リベラルの民意を国会に反映させず抹殺する、特定の議員の政治生命を抹殺する意図を持った希望の党の対応です。私も、希望の党のターゲットになりました。

—民進党の前職が「希望の党」の公認を得られず無所属で出馬した選挙区で、「希望の党」が対抗馬を立てたのは異例ですね?

民進党の前議員が無所属で出た選挙区で、希望の党が「刺客」を立てる形になったのは全国でもここだけです。岡田克也さん、安住淳さんだけでなく、9月に民進党を離党して無所属で出馬した山尾志桜里さんにさえ対抗馬を立てていません。刺客を立てた基準はわかりません。メチャクチャですね。本当に……。

—なぜ立憲民主党からは出馬しなかったのですか?

希望の公認が得られないと分かった時点で、立憲民主党に行った人が全国的には多かったです。立憲民主党は10月2日に結党されたばかりで、どういう性格の党になるか分からず、支援者の皆さまにご了解をいただく時間もなかった。最終的には『政党にこれ以上振り回されたくない』と思い、無所属で立つことにしました。

—仮定の話になりますが、もし立憲民主党から出馬していれば当選していたのでは?

比例では、間違いなく当選していたと思います。東海ブロックでは立憲民主党の比例候補が足りず自民党に1議席あげているほどで、重複立候補の人が全員当選しています。ただ、立憲民主党もどうなるか分からなかったので、あの時点での判断ではやむを得なかったと思います。
 

■「とにかくダメだ」

—なぜ希望の党は、小山さんを公認しなかったのでしょうか?

公式には、一切説明がないので分かりません。希望の党との公認調整役を担った玄葉光一郎さんから聞いた限りでは、『個人的感情』ということでした。特定の個人が『とにかくダメだと言っている』と聞きましたね。

—希望の党とは、どんな話をしていたのですか?

実は「希望の党」の結党前の段階から、ある人物を通して水面下で打診がありました。『民進党を離党して、希望の党に来ないと選挙区に刺客を立てる』という内容でした。希望の党が結党される9月27日朝までが回答期限でしたが、それに対して私は行くとも行かないとも回答しませんでした。

私は、民進党と希望の党との合流がなければ、たとえ落選しても民進党から出馬するつもりでした。合意前の離党は民進党の支持者、支援団体を裏切ることであり、そんなことはたとえ落選してもできない、したくない、と思ったのです。

翌28日、民進党の両院議員総会の決定で『民進党からは公認候補もマニフェストも出さない』『全員が希望の党に公認申請を出す』ということが決議されました。総会が終わった直後、立憲民主党に行かれた人も含めて、民進党議員は、ほぼ全員が希望の党にいったん公認願いを出しました。

その後、希望の党側から『公認を出す代わりに別の選挙区に鞍替え』という話が出たのですが、静岡3区の支援者を裏切ることになるので『それはできない』と伝えました。

■守られなかった約束

民進党両院議員総会で、「希望の党」との事実上の合流を提案する前原誠司代表(当時)=2017年9月28日、東京・永田町の同党本部

—民進党の両院議員総会では、民進党の全員で希望の党に合流することになりました。そのとき、小山さんご自身はどう思いましたか?

まず、民進党が公認候補を出さないということについて、大変な敗北感を感じました。また民進党のマニフェスト作成、特に農水分野に関わったので、非常に残念でした。しかし、組織決定として希望の党との合流が決まったからには、希望の党の理念に共鳴したわけではないけど、候補者の乱立を避けるために合流を受け入れようと思いました。

前首相の野田佳彦さんは『股はくぐれない』と言いましたけど、私は逆で中国の韓信の故事のように「股をくぐってでも、泥水をすすってでも耐えなきゃいけない」という思いでした。ちなみに(公認候補が署名を迫られたという)政策協定書なるものは見てもいないし、はんこも押していません。その前段階で排除されて、刺客を立てられたわけです。

総会では、刺客を立てられないようにしなければと思い、とにかく黙っていました。一方で拍手もしなかったと思います。そしたら、篠原孝さんがあえて手を挙げてくれました。

鈴木望さんが直前に静岡3区で「希望の党」からの出馬表明したことを念頭に『合流話はともかく、小山さんの選挙区で2時間前に手を挙げた人がいる。火事場泥棒みたいな人が公認を得るようなことは絶対にないように、前原さん、みんなの前で約束してください』と言いました。

篠原さんが気遣ってくださったことは本当に嬉しかったです。それに対して、代表の前原誠司さんは『そんなことはないようにします』と約束してくれました。

—実際には、その前原さんの約束は守られなかった……。

前原さんのことを責めるつもりはありません。前原さんも玄葉さんも調整を頑張ってくれました。ですが、希望の党は規約もなければ、党本部もない。若狭さんの個人事務所が代行しているような状態で政党の体をなしてなかった。その中でやりたい放題やった人がいたようです。

—もし「希望の党」が対抗馬を立てなかった場合は、選挙をとりまく情勢はどのように変わったと思いますか?

刺客を立てられたことで同情的な票も入ったと思いますので、刺客が立っていなかったら、どうなっていたかなんとも言えません。違った結果になったかもしれません。

■「リベラルから穏健な保守までの受け皿になる政党」が必要

小山展弘氏

—今後はどうなると思いますか?

まず、私個人について言えば、静岡3区で捲土重来を期して、次回の衆院選に向けて政治活動を継続していきます。民進党が存続になりましので、民進党の次期衆議院議員公認候補予定者に申請しています。

前回の衆議院議員選挙の結果から明らかになったことは、希望の党の皆さんは見誤っていたと思いますが、日本にはリベラルの存在感があるんです。立憲民主党は比例区で約1100万票入りました。約1800万票の自民党の半分以上になります。

一定規模のリベラルの民意があるのに希望の党は、立憲民主党の候補に刺客を立てて抹殺しようとした。それは失敗したことが明らかになりました。リベラルの民意を否定するならば、野党勢力は2~3分裂し、野党同士が競合・抗争することになってしまい、与党を利するだけになってしまいます。それは、新聞等の世論調査による与野党の拮抗が望ましいとする、国民全体の民意とも離れた結果になってしまいます。

小選挙区制は一人しか当選しないので、二大政党になって行かざるを得ない。第二自民党や自民党の補完勢力だったら、もう一つの軸としての存在意義はありません。自民党とは違うけど、リベラルな人を包み込みつつ、現実的な対案を出したり、政権交代したらこうなると想定できたりするような党が必要だと思います。

それは万年野党でもなければ、第二自民党でもないリベラルから穏健な保守までの受け皿になる政党だと思っています。もっとも、希望の党の中には「リベラルから穏健な保守」までの野党結集に参加できない人も出てくるかもしれませんが…。

このような野党結集を呼び掛けられるのは、いやしくも政権を担った経験のある民進党以外になく、民進党こそが野党結集のさきがけ、政界再編のさきがけとなるべきだと思っています。そして、立憲民主党とも、どのような形であれ、必ず合流すべきだと思っています。

様々な経緯があった私は、希望の党に対する複雑な思いはあります。ですが、テーブルについて野党結集を図るべき、と発信することに意味がないとは思いません。このような時だからこそ、民進党は一定のけじめを前提として、赦しと和解の心とともに、筋を通す勇気、政治をあきらめない不屈の信念を持つべきです。

■小山展弘氏のプロフィール

1975年、静岡県掛川市に生まれる。早稲田大学の大学院を卒業後、農林中央金庫に入庫。2009年の衆院選で静岡3区、民主党の候補として初当選。同党が下野する結果となった2012年の衆院選では落選したが、2014年に返り咲いた。民主党の政調副会長などを歴任した。

Source: ハフィントンポスト

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著者紹介 著者一覧

genki

genki

 小学校元教諭。6年間、教壇に立つが日々追われる実務、長引く会議、閉塞的な職場に、次第に心が疲弊していく。やがてブラックな職場で自殺願望すら生まれ、このままでは死ぬ前に後悔する人生になってしまうと思い退職を決意。小学校の先生を辞め、自力で稼ぐと決断する。
 そして、幸運な事にビジネスの権威と出会う機会に恵まれ、直接指導を受ける機会を得る。この決断がたった1つの奇跡的な出会いを引き寄せ、その後は師に教わったビジネスノウハウをひたすら実行し続け会社の発展に至る。
 会社設立から3年後、デンマークで最高峰の働き方が実施されている企業を現地視察。管理職、社員が共に幸せになれる8つのエッセンスを欧州より持ち帰り、自身の会社を通して日本中に広めようと奮闘中。
 埼玉県さいたま市出身。既婚。早く子供が欲しく妊活真っ最中の1983年5月生まれ。趣味は空手、柔術、ウクレレ、食べること、バターコーヒー。好きな言葉は下座達観。

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