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「賃上げ3%」財界にお願い 安倍首相

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トップ写真)安倍首相

撮影)Japan In-depth編集部

【まとめ】

・安倍首相、経済界に3%の賃上げ要請。

・地方経済への波及はまだまだ、IoTなど先進分野への日本企業の取り組みの遅さを指摘する声も。

・社会保障改革、財政健全化などへの取り組み急務。

【注:この記事には複数の写真が含まれています。サイトによっては全て表示されず、写真の説明と出典のみ記されていることがあります。その場合はJapan In-depthのサイトでお読み下さい。】

こんなに機嫌がいい安倍首相も珍しい。御屠蘇気分というわけではないだろうが、明らかに高揚している。5日に行われた経済三団体新年賀詞交歓会でのことだ。

「大阪のデパートで開店前に6000人並んだというんですよ。そして売り上げが5%伸びたというんですね。賃上げのせいでしょうか。景気は気からと言いますが、気が充満してきた。さあ、ここまで言えば皆さん、もうお分かりですね?」

既に会場から笑いが漏れる。

「そう、みなさん、好循環を回していくためには、3%の賃上げ、これを是非お願いしたい。」

ここで会場が大爆笑に包まれた。2000人近い経営者を前に直接賃上げを訴えた。

安倍首相、こんなにスピーチがうまかったけ?と思うほどだ。1月2日の財界トップとのゴルフ話になると、「榊原さん(榊原経団連会長)、ドライバーよく飛ぶんですね。去年より飛んでいる。3%は飛距離伸びたんじゃないでしょうか?」

(また爆笑)

まあ、饒舌なのである。昨年の衆院選で大勝したことも余裕となっているのだろう。

そして、「日本資本主義の父」とも呼ばれる明治の実業家、渋沢栄一の言葉、「もうこれで満足だという時は、すなわち衰えるときである。」を引用し、「新たな投資」を行うよう呼び掛けた。

また、政府は先進技術に投資した企業の法人税を実質20%程度に引き下げる方針をすでに打ち出しているが、安倍首相はこの思い切った制度を活用してもらいたい」と述べ、企業の積極投資を促す考えを強調した。

実際、年初の株高もあり、経営者たちの表情は一様に明るく、ここ数年で新年のこうしたパーティーの雰囲気も様変わりしている。

写真)安倍首相

撮影)Japan In-depth編集部

冒頭の挨拶で経団連の榊原定征会長は、「日本経済は新しい成長ステージに入りつつある」との認識を示すとともに、「昨年度後半以来、設備投資も守りから攻めに転じている」と述べた。また、政府の提唱する「ソサエティ5.0」(注1)の実現に向け、積極的に経営課題に取り組む姿勢を強調した。

写真)経団連榊原定征会長

撮影)Japan In-depth編集部

一方で「新年、広島に行ったが、地元では景気回復はまだまだだとの話を聞いた。」など、地方経済への波及効果は乏しい、との声が漏れ聞こえたほか、「中国ではIoTやフィンテックなど、新しいビジネスが生まれるスピードが日本とは比較にならない。日本にいたらそれに全く気付かないだろう。」と日本企業の新産業分野への参入が遅いことを危惧する声もあった。この指摘は重い。なぜなら、日本経済の構造的な問題そのものだからだ。

今年は、2019年10月に予定する消費税率10%への引き上げに関する政治判断が求められる年でもある。財政健全化のための社会保障改革も待ったなしだ。しかし、我が国の改革のスピードは驚くほど遅い。直近の株高に浮かれている暇はないのだ。

写真)会場の様子

撮影)Japan In-depth編集部

毎年この時期、圧倒的に高齢化している財界人の面々。そして女性経営者の数の少なさを目にするのが恒例となっている。「あんたいくつだ?まだ78歳か。まだまだだな。」そんな会話が飛び交う会場を後にしながら、「世代交代」の4文字が頭の中に浮んで嘆息した。

• 「Society 5.0(ソサエテイ0)」

IoT(Internet of Things)、ロボット、人工知能(AI)、ビッグデータ等、先進技術をあらゆる産業や社会に取り入れてイノベーションを創出し、社会的課題を解決する新たな社会のこと。

Source: ハフィントンポスト

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著者紹介 著者一覧

genki

genki

 小学校元教諭。6年間、教壇に立つが日々追われる実務、長引く会議、閉塞的な職場に、次第に心が疲弊していく。やがてブラックな職場で自殺願望すら生まれ、このままでは死ぬ前に後悔する人生になってしまうと思い退職を決意。小学校の先生を辞め、自力で稼ぐと決断する。
 そして、幸運な事にビジネスの権威と出会う機会に恵まれ、直接指導を受ける機会を得る。この決断がたった1つの奇跡的な出会いを引き寄せ、その後は師に教わったビジネスノウハウをひたすら実行し続け会社の発展に至る。
 会社設立から3年後、デンマークで最高峰の働き方が実施されている企業を現地視察。管理職、社員が共に幸せになれる8つのエッセンスを欧州より持ち帰り、自身の会社を通して日本中に広めようと奮闘中。
 埼玉県さいたま市出身。既婚。早く子供が欲しく妊活真っ最中の1983年5月生まれ。趣味は空手、柔術、ウクレレ、食べること、バターコーヒー。好きな言葉は下座達観。

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